産総研:溶剤を使わず、剥がせる塗料開発:ペンキ、コーティング剤、ジェルネイル(動画):
AIST: Solvent-free paint development: paint, coating agent, gel nail:
AIST:无溶剂涂料开发:涂料,涂料剂,凝胶指甲
新技術の特長:
- 塗料材に液晶成分を混合し、光で密着性を制御する技術を開発
- 近紫外光を当てると、液晶成分の構造が変化して塗料材の密着性が大きく低下
- 溶剤を用いずに剥がせるペンキやコーティング剤のほか、ジェルネイルなどへの応用に期待
「産総研」/「TAT」
「産総研」スマート材料グループは、「TAT」と共同で、溶剤を用いずに剥がせる塗料材の作製技術を開発した。
今回の技術:
今回、アクリル樹脂やウレタン樹脂などに、液晶成分を均一に混合した新たな樹脂を作製。
この樹脂に、「特定の波長の近紫外光を照射すると、均一に混合されていた液晶成分の凝集構造が変化し、樹脂から相分離する」ことを見出した。
この技術を塗料材に適用すると、近紫外光による液晶成分の相分離により、塗料材の密着性が大きく低下した。
また、ジェルネイルへ適用できるように、硬さの向上と無色化も実現した。
従来の技術:
これまで、溶剤を用いずに塗料材を剥がすことは難しく長年の課題であった。
一方、今回開発した技術は、このようなニーズに直接的に応えるものである。
ジェルネイルへの応用:
特に、ジェルネイルへと応用すると、有機溶剤を大量に使用することなく簡便に除去ができる。
ジェルネイル利用者とネイリストの健康と安全性の向上が期待できる。
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20191028/pr20191028.html