グリペンがなぜいま選ばれる?

Which is better f 35 or Gripen? comparison of US built F35 and SAAB 39E Gripen by Sweden

グリペンがなぜいま選ばれる?

・やっぱ『グリペン』にするI

・その理由とは何かを探る

乗りものニュース掲載記事からSummaryをお届けします。

Best Solo Jet award winner at RIAT 2023 ...

世界でグリペンが大好評:

なぜ南米で、「グリペン」最新型機導入が相次ぐ ?

スウェーデン政府:

2025年4月10日、サーブJAS39E/F「グリペンE/F」のペルーへの販売を承認した。

また4月3日には、コロンビアのグスタフ・ペドロ大統領も、次期戦闘機にJAS39E/Fを採用した。

Sweden's JAS-39E Is a 4.5 Generation Fighter Rockstar - 19FortyFive

JAS39E/Fとは:

1980年代に開発されたJAS39「グリペン」の発展改良型だ。

JAS39Eは単座型、JAS39Fは複座型を意味する。

JAS39E/Fの外観:

グリペンE/Fの外観はJAS39と大差無く見える。

1.全長は、JAS39の14.9mから15.2mに拡大した。

2,全幅も、約20cmそれぞれ拡大された。

燃料タンクを増設して、航続距離の延伸と、兵装搭載量増加を図った。

JAS 39 Gripen - Fighter Jets ...

JAS39のエンジン:

1.カナダ空軍運用の、F/A-18「ホーネット」戦闘機搭載のエンジンと同じ。

「F404」ターボファン・エンジンのライセンス生産型ある。

2.最新型「グリペンE/F」は、F/A-18E/F「スーパーホーネット」と同じ。

「F414」ターボファン・エンジンのライセンス生産型を搭載している。

Gripen beats F-16 fighter aircraft | Colombia to replace ageing Israeli-made IAI Kfir aircraft - YouTube

グリペンE/Fは「スーパークルーズ」を装備:

軽量な機体に「F404」よりもパワーのある「F414」エンジンを組み合わせた。

1.グリペンE/Fは、F-22などと同様の性能だ。

2.アフターバーナーを使わず、超音速で飛行する「スーパークルーズ」能力を備える。

グリペンE/Fは「AESAレーダー」を搭載:

1.グリペンE/Fは、広範囲の索敵と照準が可能なAESAレーダーを搭載した。

2.レーダーやIRST(赤外線捜索追尾装置)の収集情報を融合する。

Saab JAS 39 Gripen E Cockpit

グリペンE/Fの「データフュージョン」能力:

1.「データフュージョン」は、コンピュータがパイロットに自動表示。

2.現時点での戦闘機の中、F-35とグリペンE/Fだけが持つ能力だ。

ペルーとコロンビアのグリペン採用理由:

1.グリペンE/Fの、高い能力によるメリットが大きい。

2.しかも、「南米ブラジルが生産している点」が有利に働いた。

ブラジルのグリペン導入実績:

1.ブラジルは、2014年にグリペンE 28機とグリペンF 8機を採用済み。

2.E型15機は、2023年にブラジルのエンブラエルの生産ラインで製造された。

Study visit SAAB Linköping – Aerobloggen

スウェーデンのリンシェーピンを訪問:

筆者は、2016年5月に、サーブの航空機部門の拠点リンシェーピンを訪問した。

ここでは、グリペンE/F製造向け・ブラジル人エンジニアを養成中。

ブラジルがペルーとコロンビア向けに製造:

サーブは、ブラジルが製造した機体を、輸出する方針を明らかにしている。

1.単に地理的に近い場所で製造されたというだけではない。

2.10年近く前からスウェーデンで教育を受けてきたエンジニアが多くいる。

万が一トラブルが発生した場合、迅速な対応が期待できるのだ。

PURCHASE GRIPEN E ...

タイがグリペンE/F導入を決定済み:

またグリペンE/Fが、2024年8月にタイでも採用された。

タイ空軍でのグリペン運用実績:

1.タイ空軍は、グリペンE/Fの前モデル・グリペンC/Dを運用している。

2.サーブ社製軍用機への信頼や慣れも、グリペンE/Fに有利に働いた。

米国F-16Vに比べて運用コスト(燃料費や修理費)が、格段に安価である。

今が追い風!世界を席捲か:

多彩な兵装を搭載できる点もグリペンE/Fの長所の一つだ。

ポルトガル政府の新戦闘機:

新戦闘機にF-35Aを導入せず、代替案としてグリペンE/Fが候補に上がっている。

Gripen for Canada | Saab

 

カナダ政府の新戦闘機:

新戦闘機88機のうち、既に契約済みの16機についてはF-35Aを導入する。

しかし、残り72機について、グリペンE/Fへの切り替えを検討中。

Eye Rafale, Eurofighter, Gripen ...

スイス政府の新戦闘機:

2022年スイスは、F-35A 36機の導入を決定した。

2025年3月の世論調査結果:

しかし、「F-35Aを導入して欲しくない」という意見が実に66%を占めた。

スイス政府はF-35Aの導入を見直すのではないか?

https://news.yahoo.co.jp/articles/54d3b0ca6995eb532fb1f126247f052a7bb2553e?page=2