Lockheed Martin:F-35の将来性に疑念が発生
・ポルトガルが、F-35Aの導入を取り止めへ
・カナダでも、F-35Aの導入見直しが濃厚に
Grandfleet掲載記事からSummaryをお届けします。
With NGAD loss and hazy future for F-35:
米国は信頼できるパートナーなのか?
トランプ政権は、他国の主権を軽視するような発言や態度を連発した。
安全保障を象徴するF-35への不信感が、急速に拡大している。
1.ポルトガルは、確実視されていたF-35A導入を白紙化した。
2.カナダでも、F-35A導入の見直しが濃厚である。
デンマークはF-35A導入を後悔:
ラスムス・ヤルロフ国防委員長が、衝撃の発言をした。
・「F-35Aの導入を後悔している」
・「F-35Aは安全保障上のリスクでしかない」
・「同盟国は米国製システム導入を回避したほうが良い」
ドイツのメルツ首相候補:
「段階的に米国からの真の独立を達成する」と述べた。
ドイツ外交評議会:トム・エンダース会長:
1.ドイツは、米国を喜ばせるために高価なF-35を購入してただけ。
2.ドイツで、F-35を必要としている人は誰もいない。
今のところ、暫定政権は「F-35A導入」の方針を堅持している。
英国のスタンス:F-35導入を擁護:
英国政府は、F-35導入の立場を擁護している。
1.英国は、F-35プログラム参加国であり、生産全体の15%を担っている。
2.英国には、米国の許可なくF-35を運用できるメリットがある。
「タイフーンTranche1の代替機」:調達問題
1.英国で「F-35とTranche4のどちらを調達するのか」が、問題になってきた。
2.欧米のメディアで、Tranche4発注への圧力が高まっている。
しかし、F-35への将来に対する不信感が出てきた。
Lockheed Martinの将来性に疑問:Breaking Defense:
現段階で、米空軍はF-35を1,763機調達する予定だ。
1.しかしLockheed Martinは、空軍のNGAD=F-47計画で敗退した。
2.また、米国海軍のF/A-XXの調達競争からも脱落している。
Bank of America、Melius、RBC CapitalはLockheedの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。
F-35の年間維持コストが高額:
2036年までに、F-35の運用機数がピークに達する。
1.1機あたりの年間運用コストを、370万ドル(47%)に削減する必要があり。
2.米空軍は、F-35Aの年間運用コスト93億ドル(44億ドル増加)を追加負担するのだ。
それだけ他のプログラムの資金を奪ことで、米空軍の戦闘能力や即応性が低下する。
Block4の完成時期が不明:米空軍のシュミット中将:
Block4の構成要素(ソフトウェア、TR3、F135EEP、電力・冷却システムなど)の完成時期は、依然不明だ。
1.Block4で予定されている多くの能力は2030年代までに実現しない。
2.そのため、米国はBlock4自体を再構築することになった。
FQ-42AとFQ-44Aの実用化も、目前(最低でも1,000機調達)に迫っている。
F-35Aの調達数:今後削減の見込み
F-35Aの運用コスト増加、開発遅延で、厳しい予算を超過している。
Block4完成時期も不明で「F-35Aの調達数が削減」と予想される。