2㎚半導体:Rapidusの心臓部を見学
・NHKが、初めて千歳工場内部を取材へ
・2㎚では、300の工程、200台の装置が必要
3月29日「サタデーウオッチ9」からSummaryをお届けします。
NHKが初めて千歳工場内部を取材:
今回、NHKがメディアとして初めて、千歳工場内部を取材した。
Rapidus:最先端半導体の国産化:
5兆円の巨額プロジェクトが、いよいよ真価を問われる局面を迎える。
Rapidusが、北海道千歳市で、4月から2㎚半導体試作品の生産を始める。
巨額の官民プロジェクトの最新情報:
NHK経済部・北見晃太郎が、Rapidus千歳工場をメディアが初取材した。
1.3月上旬、会社との交渉の末、工場内部の取材が許可された。
2.新千歳空港からも見える2㎚半導体の工場に、車で向かった。
雪が降り積もる中、東京ディズニーランド並みの巨大さに、私は圧倒された。
「クリーンルーム」:製造の中枢エリア
2㎚半導体を製造する中枢の「クリーンルーム」に入るのを許された。
専用服に着替え、エアシャワーを浴びた上で、入室する。
2㎚半導体の「クリーンルーム」:
この日は、半導体ウエハーの表面の膜を削る「エッチング」装置が運び込まれていた。
1.ラピダスが量産する2㎚半導体製造には、300の工程がある。
2.また、2㎚半導体量産に必要な装置は、200台以上に及ぶ。
トラック4台で運ばれてきた装置を、従業員たちが慎重に組み立てていた。
「EUV露光装置」:「世界で最も精密な装置」
日本では、ラピダスが初めて導入した。1台の価格は500億円だ。
1.「EUV露光装置」は、特殊な光で半導体ウエハーに微細回路を焼き付ける。
2.会議室1つ分の大きさで、「世界で最も精密な装置」とも呼ばれる。
「EUV露光装置」の撮影は禁止:
撮影しようとEUVに近づくと、機密事項なので撮影許可が降りず。
1.既に日本政府は、こうした装置を1兆7000億円の資金で調達済。
2.今回の「2㎚半導体の量産化」には、更に5兆円の追加資金が必要だ。
Rapidusの 小池淳義社長:2027年、2㎚半導体の量産開始へ
日立製作所の出身で、40年以上半導体産業に身を置いてきた。
Rapidus千歳工場は、「2027年から、2㎚半導体の量産開始」を目指す。
Q.RapidusとIBMの共同開発は順調か?
A.現在、2㎚半導体の計画日程に対し、順調に進んでいる。
Rapidusは、IBMとの共同開発で、その難しさを徐々に理解してきた。
Q.予定どおり2㎚試作品を完成させられるのか?
A.決して楽観はできない。2㎚半導体開発は、相当難しい技術である。
「IBM」のトップ:アービンド・クリシュナCEO:
3月下旬、来日していたクリシュナCEOに、Rapidusの将来性について話を聞いた。
1.半導体需要は、ほぼ無限にある。2㎚半導体は、信じられないほど成功する。
2.容量が増え、もっと安くなれば、さらに多くの半導体が必要になる。
3.TSMCは量産規模で優位だが、市場は、「顧客ニーズに合った半導体が欲しい」のだ。
2㎚半導体の顧客開拓:
『2㎚半導体をすぐ欲しい』顧客は、アメリカを中心に多く存在する。
1.TSMCは、生産能力があるが、1社だけで大量需要に対応できない。
2.Rapidusは、数十社と交渉中で、確かな手応えを感じている。
先行する大手各社:2025年の開発計画:
1.台湾のTSMC;2025年中に2㎚半導体の量産を開始する。
2.韓国サムスン電子;2025年中に2㎚半導体の量産を開始する。
3.米国インテル;2ナノ同等の半導体量産に、着手する計画だ。
RapidusとIBMが共同作戦:
IBMは、調達先としてRapidusを検討中、技術協力強化を目指す。
Q.IBMが「2㎚半導体の顧客になる可能性」はあるのか?
A.もちろん、そういうことだ。
1.Rapidusが量産化すれば、IBM製品の半導体の代わりになる。
2.2ナノより高度な最先端・半導体製造でも、技術協力する。
経済産業省:商務情報政策局の野原諭局長:
Q.このプロジェクトの重要性は何か?
A.その根拠を聞くと、半導体市場拡大の必要性を挙げた。
1.次世代に、豊かな日本経済を残そうとすると、柱になる産業が必要になる。
2.自動車に次ぐ基幹産業として、最先端半導体産業を育てたい。
TSMCと異なるビジネスモデル:
1.TSMCは優秀な会社だが、半導体顧客は調達リスクをヘッジしたい。
2.半導体顧客は「複数の選択肢、第二の調達先が欲しい」ということだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250401/k10014766121000.html
Rapidus :シンガポールの「クエスト・グローバル」と協業
・量産化が実現した際には、顧客獲得を支援する
・「クエスト・グローバル」が、技術面で協力する
NHK掲載記事からSummaryをお届けします。
Rapidus とQuest Global:
Rapidusは25日、シンガポールの半導体設計会社:Quest Globalとの協業を発表した。
今回の協業内容:
Quest Globalがラピダスにエンジニアを派遣し、技術面で支援する。
Rapidusが再来年に先端半導体の量産化を実現した際には、顧客の獲得にも協力する。
Rapidus とQuest Global協業の意義:
Quest Globalの先進性:
Quest Globalは、世界20か国に拠点を置く、半導体の設計会社である。
1.また、この会社は、宇宙や医療分野で、幅広い顧客を抱えている。
2.今回の連携により、世界の最先端企業に、Rapidus製品を提案できる。
Quest Globalのアジット・プラブCEO:会見で発表
われわれの顧客の中には、「ラピダスの製品を使いたいという会社」がいる。
AI分野における新たな顧客の開拓にも、協力していきたい。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250325/k10014759871000.html