産総研:サンゴの”緑色蛍光タンパク質の働き”解明 – 白化サンゴを回復:
AIST:”Function of green fluorescent protein” of coral – Recovery of whitened coral:
AIST:阐明珊瑚“绿色荧光蛋白的功能” – 白化珊瑚的恢复
~蛍光による共生パートナーの誘引~
自然科学研究機構 基礎生物学研究所
東北大学大学院生命科学研究科
産業技術総合研究所
サンゴは、サンゴ礁を形作り、南の海の生態系の維持に不可欠な存在。
その多くが、紫外線や青色光を受けると、緑色の蛍光を発します(図)。
サンゴは、その体内に緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein: GFP)を持っています。
紫外線・青色光を吸収することで、緑色の蛍光を呈するためです。
GFPが、”刺胞動物の色彩に関わっている”ことは知られていましたが、
これまで、その役割はよく分かっていませんでした。
基礎生物学研究所 、
東北大学、
豪James Cook大学Andrew Baird教授、
産業技術総合研究所:
緑色蛍光が、”サンゴの生育に不可欠な共生藻類(褐虫藻)の誘引に働くこと”を初めて明らかにしました。
本成果は白化したサンゴの回復などに役立ちます。
この成果は2019年1月21日の週に発行の米国科学アカデミー紀要に掲載。
基礎生物学研究所 / プレスリリース概要