触媒の分離と再利用のイメージ (東工大の発表資料から)
東工大:「CO2を資源に変える触媒」開発:ACS Sustainable Chemistry:
Tokyo Tech: “Catalysis to turn CO2 into resources”: ACS Sustainable Chemistry:
东京Tech:“催化将二氧化碳转化为资源”:ACS可持续化学
2019/7/8 05:00
触媒開発:高効率でギ酸シリルを合成
東京工業大学物質理工学院の本倉健准教授らは、二酸化炭素(CO2)を高効率で、ギ酸の前駆体であるギ酸シリルにえる触媒「ギ酸有機アンモニウム」を発見しました。
開発概要:
- ギ酸有機アンモニウムを触媒として、二酸化炭素からギ酸シリルの合成に成功
- 有機化合物のみから構成される触媒として、初めて高活性・高選択性を両立
- 溶解度の温度変化を利用して、反応後の触媒を回収・再利用が可能
この触媒の特長:
この触媒は、高価な遷移金属を用いていません。
有機化合物のみから構成される触媒により、高い触媒活性と選択性を達成しました。
今回使用した触媒:
反応中は溶媒に溶けているが、反応終了後、室温付近まで冷却することで析出するため、容易に回収し再利用できる。
研究成果は米国科学誌「ACS Sustainable Chemistry & Engineering(エーシーエス・サステナブル・ケミストリー・アンド・エンジニアリング)」オンライン速報版に2019年5月30日に公開。
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