
H3ロケット:「HTV-X」打ち上げに成功
・日本のJAXAとMHIが宇宙輸送船を共同開発
・種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げ
NHK掲載記事から速報をお届けします。

日本の新型宇宙輸送船::
「HTV-X」が予定軌道に投入され、「HTV-X」打ち上げが成功した。
1,日本の「HTV-X」は、国際宇宙ステーション向け輸送を開始した。
2.10月26日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げられた。

H3ロケット7号機の開発:
H3ロケット7号機は、大型の宇宙輸送船「HTV-X」を搭載する。
1.4本の補助ロケットやロケットの1段目などを、次々に切り離し上昇。
2.14分後にHTV-Xを予定の軌道に投入して、打ち上げが成功した。

HTV-Xとは:
HTV-Xは、国際宇宙ステーションに実験装置などの物資を運ぶ無人宇宙輸送船だ。
1.2020年まで運用されていた「こうのとり」の後継機で、輸送能力が1.5倍に向上した。
2.国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」で、物資輸送などを見据える。
3.太陽電池パドルを新たに取り付け、搭載できる燃料も増やした。

HTV-Xの輸送物資:HTV-Xの任務:
HTV-Xは打ち上げから4日かけ、国際宇宙ステーションに接近する。
1.日本人宇宙飛行士・油井亀美也さんが、ロボットアームでキャッチする。
2.10月30日、に国際宇宙ステーションとドッキングの予定。

HTV-Xの概要:
「HTV-X」は、国際宇宙ステーションに、実験装置などを運ぶ。
1.日本が、356億円をかけて新開発した無人宇宙輸送船で、今回が初めての打ち上げ。
2.全長8メートル、直径4.4メートルで、5.8トンの物資を積載。

輸送能力と運用性向上:
「こうのとり」よりも機体を軽量化し、輸送能力を1.5倍に高めた。
1.従来3日間要した物資積み込み作業が、24時間に短縮。
2.新たに電源を設け、輸送中の実験装置に電気を供給。
3.太陽電池パドルを取り付けて、安定電力を取得。

技術実証の機能追加:
HTV-Xは、宇宙空間で6つの技術実証を行うための、新機能を追加した。
1.国際宇宙ステーションから切り離されたあと、地球を周回しながら技術実証を行う。
2.3か月にわたり「超小型衛星分離や、平面アンテナのパネル展開」を今回実施する。
3.その後、技術実証を終え、HTV-Xは大気圏に突入・燃え尽きる。

二酸化炭素除去システム:
今回JAXAが、実験装置の1つ「二酸化炭素除去システム」を開発した。
1.国際宇宙ステーション内の空気を取り込み、
2.二酸化炭素だけを特殊な吸収剤で除去し、
3.クリーン酸素を再びステーション内に戻す。
油井亀美也さんが、実験棟「きぼう」に取り付け、実証実験で性能を確かめる予定。