中国の水産物禁輸措置:裏目に出る可能性あり
China’s seafood embargo: Could backfire
中國的海鮮禁運:可能適得其反
ー中国市場で、水産物消費全体が低迷へー
ー日中間の貿易を、さらに曇らせるー
The News Lens Japan掲載記事からサマリーをお届けします。
日本政府:
8月24日、TEPCO福島第1原発で処理水の海洋放出を始めた。
中国政府:
日本の水産物輸入を、8月24日から全面的に停止した。
SCMPの指摘:
「この中国の禁輸措置が、裏目に出る可能性がある」と指摘した。
これらの措置は、「すでに悪化している両国間の貿易をさらに曇らせる」のだ。
中国の国家市場:監督管理総局
8月25日、食品業界に対し、日本の水産物の加工や調理、販売を禁止。
「中国の食の安全を確保するため」と主張した。
中国政府の水産物輸入:
中国は、ほとんどの水産物をエクアドルから調達している。
以下は、ロシア、ベトナム、インドと続く。
水産物輸入総額で、日本産の割合はほんの一部に過ぎない。
日本からの水産物輸入減少:
今年1月~7月、中国は日本から19億3700万元(389億円)の水産物を輸入。
だが、7月日本からの出荷額は2億3500万元.
「食品の安全性への懸念」により前月から3分の1減少した。
中国水産流通加工協会が指摘:
中国は「日本の処理水の海洋放出に、単に反発している」だけだ。
中国政府は「日本の処理水放出に対し、科学的観点から安全性・問題点」を指摘していない。
そのため「中国市場で、水産物の消費が大きく後退する」との懸念を示した。
中国漁業関係者の懸念:
中国の漁業関係者は、
福島原発の処理水放出と中国の輸入禁止措置で、
「中国市場の水産物消費が落ちることが、最大の懸念」で、危険な兆候だ。
蘇州のコンサル会社:BRIC農業信息技術
24日、国内の漁業と水産養殖業界への広範な影響を予測。
水産物消費への国民の意欲が影響を受け、「中国沿岸の水産物市場の客足が減少」
今後、水産物価格引き下げとともに、「中国市場の売上高が低迷」
山東大学海洋学:王雅民教授
「放出された処理水は、中国に大した影響を与えない」と指摘。
福島付近の海流は時計回りに動く。
水は北東、つまり北米の方向に流れる。
https://japan.thenewslens.com/article/4489/page2
Fukushima water release: why China’s ban on Japanese seafood could backfire
South China Morning Post
Many people won’t eat seafood’, industry insider says of Chinese consumers, in ‘dangerous sign for the industry’
Others say that if Beijing really wanted to make a point, it would go after imports of more critically important trade items such as machinery, circuits and cars from Japan