食用油に廃油混入:中国で大問題が発覚!
Waste oil mixed into cooking oil: discovered in China!
地溝油混入食用油:中國發現一大問題!
・廃棄物ソーセージ、毒入り粉ミルクに続く
・中国で、食品の安全管理不信が頻発
ORICON NEWS掲載記事からSummaryをお届けします。
中国の廃油混入食用油問題:
中国の食品安全問題はなぜ無くならないのか?
7月上旬、中国で廃油混入食用油問題が発覚した。
1.中国の食品業者が、廃油を食品に混入したのだ。
2.国民の怒りが爆発し、食の安全不信が再燃した。
中国の食の安全不信:
中国ではこれまでも何度となく食品安全問題が明るみに出ている。
1.毒入り粉ミルク、
2.水でかさ増しした肉、
3.廃棄物で作ったソーセージ……
日中福祉プランニング代表: 王 青
中国は、世界第2位の経済大国になったはず。
しかし、こうした問題がなくならないのはなぜなのか?
中国を震撼させた報道:
ー廃油を運んだタンクローリーが、食用油を運ぶー
廃油を運んだタンクローリーが、タンク内部を洗浄せず、食用油やその他の食品液体を輸送した。
1.この不正行為が、10年以上も常態化していた。
2.毎日食べる食用油が、廃油で汚染された事実が発覚。
国民に大きなショックを与え、人々は怒りを爆発させた。
中国の有力紙:「新京報」
ー新京報の記者が2カ月かけて追跡調査ー
中国の業界:「公然の秘密」
粉砕石炭と重油を混合した液体燃料を、毎日輸送している。
業者は、石炭油を寧東石炭油工場から、河北省の秦皇島まで運ぶ。
洗浄せずに大豆油を積載:
1.タンクローリーは石炭油を降ろした後、洗浄作業をせず。
2.そのまま食用油生産工場に移動し、大豆油を積載した。
別のタンクローリーの事例:
3.寧夏から河北に輸送した石炭油を降ろした後、洗浄作業せず。
4.天津中儲粮油脂有限公司へ直行し、大豆油を積載していた。
タンクローリーの運転手の証言:
大豆油などの液体食品と、石炭油などの化学液体を、
同じタンクで、洗浄せずに輸送することは、業界の常識と明言。
経済メディア:財新
1.この問題は、道路輸送以外に、海上輸送でも行われている。
2.この報道を受け、国務院食品安全委員会が調査に乗り出した。
食用油は生活に密着した必需品で、 国民の怒りと不信感が高まる 。
中国国民に大きな衝撃:
3.中国人は生で野菜を食べず、たいてい油で炒めて食べる。
4.中国国民は油を多く使い、5000mlボトルで販売される。
中国儲備糧管理集団有限公司の子会社である。
国が委託する中国最大の食料備蓄の運営と管理を担う。
SNSの意見:
1.これは毒殺とどう違うのか?立派な犯罪だ!
2.誰を信じれば良い?国有企業がこんなひどい管理をしている
3.国有企業の社会的責任は口だけなのか?
国民の怒りの声があふれた。
中国の食品安全問題:
「三鹿集団」の粉ミルク事件:
2008年9月の「三鹿集団」の粉ミルク事件だろう。
大手乳製品メーカー「三鹿集団」が、製造した粉ミルクに、
1.結石などの病気を引き起こす化学物質メラミンが混入。
2.さらに他社の中国製粉ミルクからもメラミンが検出。
中国の5万人以上の乳児が被害を受けた。
中国国産の粉ミルクは敬遠され、海外製品の需要が急増した。
CCTVの特番:「3.15晩会」
毎年、3月15日の「世界消費者権利デー」に、消費者の権利を侵害する企業の問題を暴露している。
その中で最も取りあげられたのが、食品安全の問題である。
中国の漬物加工業者の事件:
2022年、湖南省岳陽市にある漬物加工会社が取りあげられた。
カラシ菜の漬物の製造:
1.作業員が裸足やスリッパを履いたままで野菜を踏んでいた。
2.作業員のタバコが漬物に落ちたり、吸い殻を投げ込んだ。
3.規定の10倍以上の防腐剤を大量に使っていたことも判明した。
「老壇酸菜」という漬物で、牛肉即席麺に入っている。肉炒めや酸菜魚などの料理には必須の食材である。
「肉ソーセージ」の食品偽装問題:
今年の3.15晩会では、肉ソーセージ品偽装が取りあげられた。
「肉ソーセージ」は肉を使用しない。食品廃棄物(鶏やアヒルの粉)と、デンプン、香料、添加物で作られていたことが発覚。
消費者に衝撃:
1.安くておいしい、と、毎日買って食べていたのに!
2.肉がないは許せるとしても、食品廃棄物はやり過ぎだ!
外国人旅行客への影響:
1.中国各地のグルメを堪能し、屋台などで軽食を好む。
2.「おいしい!」と褒める動画は人気が高い。
しかし、油に石炭油が混じっていたり、ソーセージが食品廃棄物で作られたなら、旅行客はどんな反応をするのだろうか?
中国の食品安全問題の暗部:
中国では、なぜ、食品安全問題がなくならな?
専門家は、政府の管理監督の不十分さを指摘する。
1.食品衛生問題が発覚しても、刑罰が軽い
2.中国企業の食品衛生モラルが極めて低い
3.競争が厳しすぎることで、食品業界が疲弊
4.時間の節約で、中間工程を省くことが常態化
中国共産党の高級幹部:特別供給制度
実はもう一つ、特権階級の根深い問題がある。
共産党指導者たちだけが、安全な食品を食べているのだ。
1.中国共産党幹部だけには、安全な食品が提供されている。
2.特別供給制度という仕組みが存在するのだ。
特別供給制度が大問題:
この制度は1949年に中華人民共和国が成立直後に始まった。現在も続いている。
専用農場や工場で、食品を生産加工、配送し専用施設で厳格に管理。
特権階級と一般国民を差別:
1.特権階級は一般の国民とは別に特別供給の食品を食べている。
2.一般国民に深刻な問題が起ころうとも、他人ごとなのだ。
国民は皆この制度を知っているが、中国には選挙がない。
この制度を変えたり、なくしたりすることは不可能だ。
https://www.oricon.co.jp/article/2651139/