TSMC:アリゾナ第2工場稼働は2027年以降に
TSMC: Arizona second factory will start operation after 2027
台積電:亞利桑那州第二廠將於2027年後投產
・アリゾナ工場の半導体生産開始に遅れ
・日本の熊本工場は 今年10月量産を開始
Bloomberg (1月19日)掲載記事からSummaryをお届けします。
TSMCのアリゾナ工場:
アリゾナ工場の半導体生産開始遅れが、バイデン政権の半導体戦略に打撃を与える。
TSMCアリゾナ工場の稼働:
TSMCは、米アリゾナ州で建設を進める。
400億ドル(5兆9500億円)規模の半導体工場である。。
TSMCが「第1、第2工場での、半導体生産開始が遅れる」と再び発表した。
アリゾナ第2工場の稼働開始:
これまで、TSMCは、第2工場の稼働開始を2026年としていた。
しかし、半導体生産開始が、’2027年もしくは2028年’になる。
TSMC経営幹部の説明:
アリゾナ第2工場の操業開始について、以前のガイダンス説明では、2026年開始予定だった。
これが、’2027年もしくは2028年に後ずれする’と述べた。
アリゾナ第1工場での製造開始:
第1工場での製造開始も、’2025年にずれ込む’と、先に発表した。
TSMC経営幹部の説明:
TSMCは昨年7月、’アリゾナ第1工場の4nm半導体の製造開始が、25年にずれ込む’と明言していた。
製造開始延期の理由は、’熟練労働者の不足とコスト上昇’である。
バイデン政権の取り組みに打撃:
CHIPS法に基づき、米国内で半導体部品製造を強化する計画である。
今回のTSMC発表は、バイデン政権にさらなる打撃を与える。
TSMCの決算発表:
1月18日、TSMCが決算発表の記者会見を台北で開いた。
TSMC劉徳音会長:
’顧客ニーズと必要な政府補助金や支援’に基づき、TSMCは海外事業を決定している」と述べた。
現在、優遇措置や税控除について、米政府と協議中だと付け加えた。
TSMCは以前、第2工場で3nm半導体を製造すると表明している。
TSMC黄仁昭CFO:
TSMCは第1工場の稼働遅延を踏まえ、第2工場のスケジュールを遅らせた。
第2工場の操業延期は、最大2年の遅れを意味する。
半導体テクノロジーが1世代進歩するのに十分な時間となる。
バイデン政権の補助金交付:
米国で、’半導体国内製造を支援するCHIPS法’の成立から、1年が過ぎた。
しかし、バイデン政権はTSMCや米インテルなど、大手半導体メーカーにまだ補助金を交付していない。
今のところ、小規模な2社に資金援助を行ったのみだ。
TSMCの熊本工場:
TSMCは、日本の熊本工場の事業計画より、米国アリゾナの事業計画を先に発表した。
すでにTSMCは、真っ先に日本政府から資金援助を受けた。
TSMCが示した最新情報によると、熊本工場は2024年後半に生産開始の予定。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-19/S7HNXDT0G1KW00
TSMC:2月熊本工場の開所式を実施
ANNニュース掲載記事からSummaryをお届けします。
TSMC:法人向けの説明会
TSMCは1月18日、台湾で法人向けの説明会を開催した。
熊本県菊陽町に建設中の熊本工場開所式を、2月24日に行うと発表。
’今年10月にも量産を開始する予定だ’とのこと。
熊本工場の半導体製造:
熊本工場
半導体チップの電子回路線幅が12nm以上の半導体を製造する。
台湾の工場
より高性能な最新型3nmの半導体の製造能力を増強する。
2025年には2ナノ半導体の量産を目指す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/14ba6a2ae4060d064eb279943c07e7bab727df4e
TSMC:JASMについて
Japan Advanced Semiconductor Manufacturing(JASM)とは?
Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited(TSMC)
TSMCは、専業ファウンドリビジネスモデルの先駆者である。
TSMCが、過半数を出資熊本県に設立した子会社だ。
ソニーとデンソー:
TSMCにとって、日本初となる半導体製造工場だ。
ソニーセミコンダクタソリューションズと、デンソーが少数株主として参画。
半導体の製造品目:
1.22/28nmプロセス技術による製造、
2.12/16nm FinFETプロセス技術による製造、
2種類の半導体製造を担う。世界的に旺盛な半導体需要に対応する。
JASMの生産開始:
2022年4月より建設を開始、2024年末までに生産開始をめざす。
JASMの生産能力:
1,700人の先端技術に通じた人材の雇用を創出。
月間生産能力は55,000枚(300mmウェーハ)となる見込み。