📡JAXA、NECとスペクトラム拡散通信方式・商用通信衛星受信機を共同開発
~電波干渉や電波妨害への耐性などを大幅に向上~
平成30年4月6日
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
日本電気株式会社
日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長 兼 CEO : 新野隆、以下「NEC」という)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(理事長 : 山川宏、以下「JAXA」という)は、スペクトラム拡散通信方式(注1)を採用した通信衛星向けコマンド受信機を共同で開発しました。
開発した受信機は、商用の静止通信衛星などでこれまで一般的に使用されてきた周波数変調方式や位相変調方式の受信機と比べ、信号捕捉性能を同等に維持しつつ、電波干渉や電波妨害への耐性が大幅に向上しています。
人工衛星の状態監視や管制には、地上から人工衛星に向けてコマンド信号を送信し、人工衛星をコントロールする方法が一般的です。近年世界的に人工衛星の打上げ数が増加していることで、隣接した周波数帯域を使用する他衛星との電波干渉による通信障害が発生しています。その対応のため、コマンド信号の周波数をマニュアル操作で適宜変更するなどの作業が必要となり、衛星運用者の負担を増やす要因となっています。
http://www.jaxa.jp/press/2018/04/20180406_nec_j.html
JAXA | NEC and JAXA Co-Develop a Spread Spectrum Command Receiver for Commercial Communication Satellites