北朝鮮ミサイルの弱点:大型トラックは外国製(動画):
North Korean missiles: Heavy trucks are made in foreign countries:
朝鲜导弹:大部分重型卡车是在国外制造的:
ー大型TELの維持運用能力が不足ー
北朝鮮のミサイル発射:
2022年、北朝鮮がミサイル発射を繰り返しています。
北朝鮮ミサイルの特長:
「TEL(輸送起立発射機)」に載せられて移動できるものが多い。
「TELを発射前に探知し、攻撃無力化する」のは難しい。
過去の事例:
第2次世界大戦のドイツ「V-2」、
湾岸戦争のイラク「スカッドミサイル」、たとえ制空権を確保しても、ミサイル発射を阻止することは難しい。
北朝鮮ミサイルの短所:
北朝鮮ミサイルには、泣き所といえる弱点が2点あります。
1つ目
大型TELは、あちこち自由に動き回ることが出来ない。2つ目
北朝鮮には、TEL維持運用能力が不足している。1つ目は道路事情:
北朝鮮の「TELの大きさと道路事情」が大きく関係します。
北朝鮮のTEL:
「北朝鮮のTELには、5軸式トラック・11軸式の大型トラック・装軌車」があります。
中長射程ミサイルは全長20m:
日本を射程に収める中長射程ミサイルは、
8軸から11軸式TELは全長20m以上で、通行可能道路は極めて限られます。
大型TELの運用:
「整備された平坦な道路と発射点、管理兵站用施設」が不可欠です。
「現状では、基地内を動き回るだけにならざるを得ない」のです。
「敵基地攻撃能力」の必要性:
- TELそのものを破壊できなくても、
- 基地内道路や付帯施設を攻撃するだけで十分、
- ミサイル戦力を大幅に削ぐことができます。
2つ目はTEL製造能力:
TELは単純なトラック車台のようですが、
ICBMは重量が約80tにもなり、TELの重量を加えたら100tを軽く超えます。
そのような超大型トラックを製造、維持管理するには自動車工業力が必要です。
北朝鮮の工業力:
北朝鮮の工業力ではミサイルを作れても、TEL用トラックを作れません。
TEL用のトラックは全て輸入車です。
国連安保決議・1874号の規制:
北朝鮮へのミサイルおよびミサイル部品の輸出は、
2009年6月12日の国連安保決議1874号で規制されました。
もちろん、TELに転用できるトラックも対象です。
火星14号(KN-20)が登場:
2012年4月15日の金日成生誕100年記念パレード。
8軸式TELに搭載された大陸間弾道弾「火星14号」(KN-20)が登場しました。
中国製トラック
「WS51200」北朝鮮のTELは、「湖北三江航天万山特殊車両製トラック」がベースであることが判明しました。
キャビンの外見からも、類似性は明らかです。
ベラルーシ・トラック
MAZもともと「湖北三江航天万山特殊車両」は、「ベラルーシ・トラックMAZ」と提携。
WS51200はMAZの技術を流用しています。
アメリカ企業
クミンズ社クミンズ社の出力700馬力・KTTA19C700ターボチャージャー付きディーゼルエンジンを搭載しています。
最大積載量80t、前3軸と後3軸が操舵でき、大きさの割に小回りが利きます。
乗りものニュース