JAXA:HTV―X、宇宙太陽光発電を実証:2021年に実施(動画):
JAXA: HTV-X, space solar power generation: implemented in 2021:
JAXA:HTV-X,太空太阳能发电示范:2021年实施
宇宙航空研究開発機構:(JAXA)
新型ISS補給機のHTV―X・1号機が、来年デビューします。
HTV―Xは、8月19日に任務を終了した「ISSこうのとり」の後継機。
宇宙太陽光発電システム(SSPS)構築に向け、「宇宙空間での構造物展開技術の実証実験」を行います。
新型ISS補給機のHTV―X:
HTV―Xが、搭載した縦2メートル×横4メートルの平面アンテナを、展開します。
そして、地上からHTV―Xに向けた電波を、送受信できるかを、先ず検証します。
1号機を打ち上げる2021年度に、実施する計画。
宇宙太陽光発電システム:(SSPS)
SSPSは、宇宙で太陽光発電を行うシステム。
宇宙空間に巨大な太陽電池と送電のためのアンテナを配置します。
- 太陽光エネルギーを電波に変換、
- 地球上のアンテナに送信後、
- 電力に再変換して利用する。
自然エネルギーを使い、大容量の電気を作れる未来技術として、世界中が注目。
宇宙空間で大規模構築物を作製:
今回の実験は、
- 宇宙空間で
- 大規模な構築物を
- 完全無人で展開します。
SSPSの実現ステップ:
- SSPSの実現には、数百mの大規模展開構造物を作製する必要があります。
- 36,000m上空で、太陽光が当たり続ける、静止衛星軌道に設置します。
- 宇宙空間で、完全無人化による構築物の組立技術が必須。
これまで、30メートル級・構造物の展開技術の獲得を目指し、実験装置の設計や試作、試験などを実施してきました。
平面アンテナを搭載:
宇宙空間での構造物を完全無人で展開させる技術獲得の一歩として、
- HTV―Xに平面アンテナを搭載し、展開実験を行う。
- 展開するパネルは、太陽光電池ではなくアンテナのみ。
- そのため、今回、宇宙から地上に送電する実験は行いません。
「地上の送信電波を受信させ、展開アンテナが、正しく作動するかを検証する実験」です。
日刊工業新聞
2020年8月21日ニュースイッチ