日本の核融合炉:世界最大、160㎥のプラズマ生成
Japan’s nuclear fusion reactor: the world’s largest, generating 160 m3 of plasma
日本核融合反應器:世界最大,產生160立方公尺等離子體
~温度が、1500万度Cに上昇を確認
~量研機構が核融合実験炉の運転開始
ニュースイッチ掲載記事からSummaryをお届けします。
日欧の共同プロジェクト:
量研機構が那珂研究所に建設した核融合実験炉’JT-60SA’
「JT-60SA」の運転開始記念式典を開いた。
カドリ・シムソン委員(エネルギー担当):
中央制御室に用意されたボタンを押した。
ヘリウムガスから、800万度の高温プラズマが10秒間発生した。
核融合実験装置’JT-60SA’:
日本と欧州が共同で2013年に組み立てを始めた。今年10月23日に初めて高温のプラズマを発生。
世界最大のプラズマを生成:
JT―60SAは、強力磁場でプラズマを閉じ込める「トカマク型」である。
1.今回、世界最大・体積160㎥のプラズマを生成した。
2.温度が、1500万度C程度まで上昇したのを確認した。
ITER開発との関係:
JT―60SAは、、現時点では世界最大級の実験装置。
核融合・原型炉開発に向け、2025年から本格運転を開始。
得られた知見を、国際熱核融合実験炉(ITER)での研究に役立てる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/234b91fcd3df45948c3395be24d018c163ab728e
日本政府:原型炉の建設計画を早期化
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日本の原型炉・建設計画:
日本は、発電を実証する’原型炉’を建設する。
日本は、当初の建設計画を5年間早めた。開発ロードマップを更新する。
9月末有識者会議が、核融合戦略策定に向け開催。
内閣府:イノベーション戦略会議
論点は’産業化’だ。産業界、量研機構、核融合科学研究所の識者が参加。
JT―60SAとITERの関係:
現状、最も進んでいるのが国際熱核融合実験炉(ITER)
日本企業は、イーター向けに重要部品を大量に納入する。
文部科学省:稲田剛毅研究開発戦略官
量研機構が、那珂研究所のJT―60SAで、製造ノウハウを蓄積済。
’核融合炉の必要部品を、全て提供できる国’は、世界で日本しかない。
JT―60SAは、2025年から本格的な運転を開始。
得られた知見を、ITERの研究に役立てる。
各国の研究機関、 スタートアップの動向
米国:民間との連携を通じて、 商用化を推し進める方針
英国:40年までに発電炉の建設を開始。 ノッティンガムシャー州を建設予定地に選出
中国:イーターと同規模の試験炉を建設。30年代に原型炉に改造する計画
TAEテクノロジーズ (米)
水素とホウ素による核融合が目標。 累計で1000億円以上の資金調達。 30年代に30~50万kWのパイロコットプラント建設。
コモンウェルスフュージョン・シ|ステムズ (米)
量研と同様のトカマク型。 小型化に向け高温超電導コイルを開発中。累計で2000億円以上の資金調達。
トカマクエナジー (英)
30年代初めに20万kWのパイロットプラント球状トカマク型の発電炉を開発。
累計で300億円以上の資金調達。 英国政府からも支援を受ける。
30年代初めに50万kWのパイロットプラントを建設。
京都大学スタートアップ:京都フュージョニアリング
京都フュージョニアリングは、核融合の関連部品を手がける。
長尾昂代表:
日本の核融合実験装置「JT-60SA」が成功した。
今後、プラント技術やマイクロ波など、核融合分野の人材を採用する。
日本は、産学官が一体となり、核融合に本腰を入れる。