今回開発した同期リラクタンスモーター(SynRM)、およびモーター内部の回転子イメージ
三菱電機:高効率同期リラクタンスモータ(SynRM):鉄道車両向け(動画):
Mitsubishi: Hi-efficiency synchronous reluctance motor (SynRM): For rail:
三菱电机:高效同步张驰电动机(SynRM):用于铁路车辆
三菱電機:
鉄道車両向けに、世界最大級の出力を実現した。
- 高効率同期リラクタンスモータ(SynRM※1)と、
- 可変速制御するインバーター制御技術を、
世界で初めて、開発しました。
リラクタンスモーター(SynRM※1):
SynRMで、世界最大級となる最大出力450kWの高出力・変速駆動の実証に成功しました。
今後、これらの開発成果を当社製品に適用することで、鉄道車両のさらなる省エネルギー化に貢献します。
※1 Synchronous Reluctance Motorとは:
「固定子の回転磁界と、回転子鉄心内の磁気抵抗差により、生じる磁極との相互作用」により、「トルクを発生させるモーター」のこと。
開発の概要:
独自の電磁界解析技術で、世界最大級出力・高効率な、鉄道車両向けSynRMを開発した。
当社独自の電磁界解析技術を活用している。
1. 最大出力450kW級のSynRM
モーター内、回転子鉄心構造を最適化。
最大出力450kW級(定格200kW級)鉄道車両用SynRMを開発した。
既存の高効率誘導モーター 比で、50%の損失削減に成功 。
- SynRMの高トルク、
- 中高速域での高効率特性を生かし、
- 広い速度範囲での高効率運転に成功。
2. 可変速トルク制御の実現
鉄道車両用SynRMに最適なインバーター制御技術を開発し、可変速トルク制御を実現
今回開発のSynRM向けに、最適なインバーター制御技術を開発したことで、SynRMの可変速トルク制御を実現。
最大450kWまで安定した出力が得られることを実証できた。
今後の展開:
東京地下鉄株式会社の車両に、試験搭載します。
2021年3月から、夜間走行試験にて性能評価を実施する予定。