カントリー・ガーデン:フォレスト・シティーの現状は?
Country Garden: What is the current situation in Forest City?
碧桂園:森林城市目前的狀況如何?
ーマレー半島と人工島をつなぐ連絡道路が崩落ー
ー1千億ドル投資のMalaysia・プロジェクトー
NNA ASIA記事からサマリーをお届けします。
カントリー・ガーデンの経営悪化:
香港上場の中国不動産大手、碧桂園控股がこれを手がける。
カントリー・ガーデン・ホールディングスが今、深刻な経営悪化に直面している。
空前の巨大プロジェクト
マレーシア・ジョホール州に人工島を造成して、新たな都市を建設中。
総事業費1,000億米ドル(14兆7,700億円)
空前の巨大プロジェクトは、今後どこへ向かうのか?
現地の最新状況を取材した。
フォレスト・シティー:
シンガポールから直線距離でわずか2キロメートルの位置にある。
シンガポール西部トゥアス:
国境検問所を通り、国境橋「セカンドリンク」を渡る。
地図を見る限り絶好の立地だが、現実を見れば幻滅だ。
フォレスト・シティー・マリーナ・ホテル:
宿泊したのは、フォレスト・シティーのランドマークだ。
訪れたのは9月初旬の平日。「フロントの女性によると、今日は満室」だ。
283室を有する客室の実際の稼働率が気になる。
シンガポールの団体客:
「碧桂園のデフォルトを巡るニュース」を耳にした。
だから、マリーナ・ホテルが、本当に機能しているか心配だ。
ホテル周辺の住宅エリア:
清掃員など労働者を除き、住民の姿がぐんと減った。
マンション1階の飲食店は、殆ど中華料理店のみ。
中国食品や生活用品を置くスーパーもある。
しかし、9,000人住民を支える生活感がない。
当初の構想は70万人都市:
フォレスト・シティーは、2015年ジョホール王室や政府支援を受け、碧桂園が地場企業と開発した。
マレーシアとシンガポールにまたがる4つの人工島を埋め立て造成。
住宅やオフィス建設の巨大プロジェクト。最終的に70万人が住む計画だ。
碧桂園の巨額赤字:
直近では、債券利払いでデフォルト寸前に追い込まれた。
23年6月中間期決算で、純損益が489億3,200万人民元(9,900億円)の大赤字。
碧桂園が声明発表:
8月28日、「フォレスト・シティーを計画通り推進する」との声明を発表した。
「事業は、安全かつ安定している」
「人工島の不動産販売も順調だ」と強調した。
フォレスト・シティーの交通機関:
フォレスト・シティーが不便な原因は、脆弱な交通インフラがある。
シャトルバスが3路線ある。しかし多くても1時間に1本程度だ。
タクシー利用は無理:
観光でこの人工島に滞在する人は少ない。
需要が少ないのでタクシーが入ってこない。
埋め立て地の人工島:
7月23日、マレー半島と人工島をつなぐ連絡道路で崩落事故が発生。
埋め立て地である人工島、地盤の弱さが難点だ。
現在、仮設道路を使用中。
シャタック・セントメリーズが開校:
米ミネソタ州に本校を置く、シャタック・セントメリーズが開校した。
幼稚園から高校までのカリキュラムを用意し、18年夏に開校した。
生徒数は160人:
以前はほとんどが中国人だった。現在は韓国人が40%を占める。
多くはフォレスト・シティー住民ではない。近隣地域から通学している。